戦慄の昼夜
昼と夜は交互にやってくる。昼、人々は本来の自身の姿を隠し、さも仮面をかぶったように振る舞う。とうとう、夜になると、素性をさらけだし、思いのままに行動する。闇にまぎれ、自分の本業を欲望のままにする。死人が出てしまうこともあるくらいだ。
このようなことは、普通の社会でも起こり得るかもしれない。むしろ、その社会を忠実に再現しているはずである。が、やはりそれが普通であっては穏やかではないだろう。これはゲームである。
一度は、やったことがあるはずだ。一度経験するとこのゲームの恐ろしさと興味深さに心が奪われてしまう。それくらい魅力的に感じてしまう人もいるのである。
このゲームでは主に2チームに分かれる。市民側と人狼側だ。勝利への条件は生き残ること。そのために嘘をつくこともいとわない。そして、演技と話術でうまく相手を混乱させる。自身のチームに有利になるようにする。それがこのゲームの醍醐味である。
このゲームは、人を変えてしまう。いや、このゲームによって、その人の本来の姿が露わになるのだろうか。普段いい人が、巧妙な演技と話術で相手を困惑させているのを見ると、戦慄とするのだ。
トランプなどの普通のカードゲームよりも多くのスリリングが得られる。専用のアプリがあるのでやってみてほしい。